切り絵永久保存方

フリーカップ〜ビアグラス・焼酎カップサイズ

360℃ずらり

底にも貼れちゃう♪

「余白の美。」
日本に生まれ育ったなら、
生活してるだけで勝手に刷り込まれていく感覚です。
が、若干無視しました。
だって、いっぱい切ったんだもん。


切り絵の本がわさわさ店頭に並び出した頃、
「なんてすってきなんだ!」とたくさん立ち読みしました(買いましょう)
紙の折り方、図案のデザイン、どの本もグゥ。
ただ、「その切ったのを使って、」の先がどうも無理くりな印象がしてました。

なんせ素材が紙ですから耐水性はもちろん、
耐久性にも疑問が・・・。
作ったら(切ったら)残したくなるのが人情ってもんで。


陶芸には技術以外に、ものずげーたくさん技法があります。
切り絵の柄を保存する為に、化粧を塗ってはがす。
と言う方法を使いました。
 
土が乾ききる前に切っておいた切り絵を水でピターーとへばりつけます。
その上から本体と違う色の化粧土を塗り、
少々乾いたら切り絵を地道に発掘していきます。
表面が泥パック状態なんで紙程度の厚みの物は完全に埋もれます。
尻尾でも頭でも取っ掛かりさえ見つかれば後芋づる式( ̄一 ̄)b


ただ、一生懸命切った切り絵自体は泥まみれでびりびりです。
さようならなんです(;;)
作品の方にかつての栄光が残像として半永久保存されます。
切ないですね。
もしかしたら、そんな切ないところが日本の心なんでしょうか。


完成品でビールをあおる頃には、んなこたー覚えちゃいないけど(笑)