開いた魚とたぶんロバ

マグカップ

草を食うロバ(たぶんロバ。し、シマウマ?)

魚(なぜ開きみたいなんだろう・・・?)

自分で描いた絵なら自信持って説明しろ。
というとこですが、この図案自体は私の脳内から出てきた物ではありません。


今は亡き、京都書院アーツコレクションという所から出されていた
”インド素朴絵画〜マドゥバニー・ペインティング〜”という
画集の中にいた生き物に衝撃を受け、思わず作っちゃったのです。


インドの田舎の方の主婦たちが描いている絵で、
ヒンドゥー教の神様やその有名なシーンとか
結婚式の様子とか、川?海?で漁をして網には開きにしか見えない魚達が大漁。
とか、これは象だけど君は何?みたいな動物が輪になってぎっしり書き込まれてたり、
とにかく、私には奇抜すぎるすばらしいデザインがいっぱいな1冊です。
いや、本の紹介じゃないんです(笑)


さ、図案は丸写しなのがばれたところで
今回の技法の解説を。
「白化粧掻き落し」と呼んでます。
生地とは違う色の化粧土を表面に塗り、
図案を線彫り。
下の生地の色が出てくれば焼いた後も輪郭線として見えます。
この作品では、
生地は黒い土。白いのが化粧土で、彫って出てきた線は下地の黒。
ほんのり茶色や黄色、緑色になってるのは、
そこんとこだけ透明の上薬かける前に色付きの上薬を付けたから。


技法自体は簡単。
後は図案と土・化粧の色の組み合わせです。
へたうま味や、繊細風味、大胆な大味からうす塩味まで各種表現できますよ。